姫と王子のピュア芝居(ストーリー 5/5)
姫と王子のピュア芝居通し稽古は、いよいよ終盤。
戦況は悪化の一方を辿り、
王子も戦場へと駆り出される。
賭けの行方を見届けるため、
天使と悪魔も姿を現し――
エクセリア
『西の国が燃えていく……!
姫は無事に逃げおおせた
だろうか……』
姫は無事に逃げおおせた
だろうか……』
セラータ
『ククク……悪魔はここに
いる。 汝の望みを述べよ!』
いる。 汝の望みを述べよ!』
エクセリア
『悪魔だと……!?
これは私の心が見せる幻影
なのか……?』
これは私の心が見せる幻影
なのか……?』
セラータ
『さあ、何を望む?
隣国の滅亡か……?』
隣国の滅亡か……?』
エクセリア
『私は願ってしまった……!
自国の運命よりも先に、
あの方の無事を!』
『誰にも言えぬ……
我が真なる祈りは、ただ……』
自国の運命よりも先に、
あの方の無事を!』
『誰にも言えぬ……
我が真なる祈りは、ただ……』
同じ頃、燃え盛る城下を
目にした姫の元には天使が
訪れる。
錦鯉
それぞれの立場で
心境を吐露するシーンが
この芝居の見せ場だ……!
心境を吐露するシーンが
この芝居の見せ場だ……!
アイラ
『私の国が……
燃えていく……』
燃えていく……』
ガトリン
『ぞばっと白衣の天使が
やってきました!』
やってきました!』
アイラ
『天使がみえる……私を
迎えにきたのね……』
迎えにきたのね……』
ガトリン
『まだ助かります!
さあ、祈るのです!』
さあ、祈るのです!』
アイラ
『湖畔を駆ける栗毛色の馬、
祭りの夜、灯りが照らす笑顔。
光に満ちた幸福……』
祭りの夜、灯りが照らす笑顔。
光に満ちた幸福……』
ガトリン
『そうです、あなたが願えば
国は守られます。 さあ、
祈りをささげて……!』
国は守られます。 さあ、
祈りをささげて……!』
アイラ
『憎むべきはずの、あの方の
無事を、私は……!!』
無事を、私は……!!』
ペオルタン
おい! ここから
どうなるんだ! アイツら、
幸せになれるのか!?
どうなるんだ! アイツら、
幸せになれるのか!?
錦鯉
ああ、ここからが……
アイラ
あの……
錦鯉
どうした、アイラくん!
台詞を忘れても、続けるのが
役者魂だぞ!
台詞を忘れても、続けるのが
役者魂だぞ!
アイラ
次の台詞は、<魔法少女>と
なっていたんですが……
なっていたんですが……
セラータ
そうだ、天使と悪魔に続いて
二人の少女が登場、と
書いてあるぞ。
二人の少女が登場、と
書いてあるぞ。
ガトリン
二人!? ということは、
こちらのお二方が!
こちらのお二方が!
錦鯉
どうしても、という話であれば
俺は構わないが……
俺は構わないが……
ペオルタン
この演劇ピュア野郎!
泣かせること言いやがって!
泣かせること言いやがって!
エクセリア
あの! でしたら、
ラピュセルとフィーユで
ちょうど二人分に!
ラピュセルとフィーユで
ちょうど二人分に!
アイラ
ラピュセルって確か……
竜よね? それは……
竜よね? それは……
ガトリン
医療現場は常に人手不足!
ここはわたくしが、
増えてみるしか!
ここはわたくしが、
増えてみるしか!
アイラ
増えないで! っていうか……
えっ!? できるの!?
えっ!? できるの!?
セラータ
このままでは稽古に
ならぬではないか!
ペオルよ、ふさわしい
二人を連れてくるのだ!
ならぬではないか!
ペオルよ、ふさわしい
二人を連れてくるのだ!
【scene2 愛と勇気のレッスン】ストーリー
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竜に向けるピュアな眼差し(1/5)
ピュアに衣装選び(2/5)
ピュアに取り組む真面目な二人(3/5)
強い個性もピュアのうち(4/5)
姫と王子のピュア芝居(5/5)